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AOKIのスピリット・「こだわりを捨てる」

中川 綾子 中川 綾子

こんにちは、がんばる社長のサポーター 中川綾子(なかがわ あやこ)です。

今回は、AOKIグループの創業者 青木擴憲(あおき ひろのり)の、そしてAOKIグループに欠かすことのできないスピリット「こだわりを捨てる」をご紹介します。ご参考になれば幸いです。

目次

  • 人間本来無一物
  • 見切り千両
  • まとめ

 

人間本来無一物

「人間本来無一物」という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか。青木擴憲は、よくこの言葉を使って私たちに話をします。それは、ビジネスが苦しい時代に出会った大切な言葉であり、今も変わらず青木の姿勢となっているからです。人間はこの世に生まれたときには裸であり、何も持っていません。それが成長するにしたがって物理的にも精神的にもいろいろなものを手に入れていきます。そして、死を迎える時もまた、同じです。青木は、こういっています。

手に入れたものをすべて捨てましょうと言っているのではありません。万が一それらが何らかの理由でなくなってしまっても、決して悲観することなく、「また一からはじめればいい」という気持ちをもって、常に前向きに新しいものにチャレンジしていこうということです。元々なかったと思えば、こだわることもありません。変なこだわりを持つことで、本当は大きく成長できるチャンスを逃してしまうことになるかもしれないからです。

これは、1977年オイルショックの後遺症が残る頃、4,000着のスーツを売る能力のある店舗しかなかったのに、20,000着のスーツをしいれてしまい、何とか糸口を見つけようと飯山の正受庵に座禅にでかけたときのこと。当時のご住職であられた酒井盤山師からいただいたお話によって、青木の中のこだわりがスーっと落ちたそうです。

一番偉いのは人間本来無一物と悟った人なのだ。そして世の中の人のためになることを大きく掲げ、常にまだまだと精進することが大切なのだ。死んだと思えば、怖いものはなにもないじゃないか。お札だってただの紙切れさ。

座禅をしていても講和も上の空で、資金繰りで頭が一杯だった青木のこだわりが落ちた瞬間でした。その後、もう何も失うものはないと楽になった青木は、メーカーさんを一軒一軒訪ね、在庫品を引き取っていただき、危機を脱することができました。

見切り千両

「見切り千両」とは、株式投資でよく使われる言葉です。いつか上がると値下がりした株を持ち続けて損を重ねるのではなく、あるところで思い切って手放す勇気が大切であり、その勇気は千両にも値するということです。この言葉を青木は、過去へのこだわりを断ち切って、新しいことに前向きにチャレンジし、より大きな価値を見出すという意味で、社内でよく使います。「過去を見切り、未来に生きる」。未来は自由にデザインでき、よりよい未来への成長にとって妨げになるのであれば、前向きに過去を見切り、新しいことにチャレンジすることが大切だと社員に伝えています。

力をいれて始めたプロジェクト、新規事業。担当者としては、熱意を込めて一生懸命やってきたことですが、「この事業から撤退する」という決断が下されたとき、どんな思いでしょうか。私自身も新規事業に携わり、メンバーと一緒に邁進していた事業から撤退した経験があります。そのときのくやしさ、やるせなさ、お客様になんと説明すればいいのか、、、途方にくれました。でも、この過去を見切って未来に生きるというマインドが、一番よく理解できた時でもあります。今は新たな事業に携わっていますが、撤退の経験があるからこそ今の自分がありますし、前向きにチャレンジすることの大切さを実感しています。

まとめ

  • 「人間本来無一物」 死んだと思えばなんでもない。怖いことさえなくなり無限の可能性が開ける。そしてこだわりなく明るい未来に進むことができる
  • 「見切り千両」 過去へのこだわりを断ち切って、新しいことにチャレンジして大きな価値を見出す

いかがでしたでしょうか。AOKIグループのスピリット「こだわりを捨てる」は、ビジネスでも、プライベートでも大切な姿勢だと思います。ご参考になりましたら幸いです。ご覧いただき、ありがとうございました。

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中川 綾子

中川 綾子

AOKIグループ 寿本舗株式会社 執行役員社長
1998年、まだ紳士服のAOKIのみだった現AOKIホールディングスに入社。紳士服のAOKI店舗で販売を経験後、ブライダル事業のアニヴェルセル表参道で販促に従事。初めて間近で創業者の青木擴憲(あおき ひろのり)に接したプレゼン中、若気の至りと緊張で周りが静まり返るようなことを発言。それが青木に覚えられるきっかけとなり、本社の広報室へ異動。広報として青木とコミュニケーションを取りながら8年間従事した後、新規事業に携わり現在に至る。
間近で青木擴憲(あおき ひろのり)会長、青木寶久(あおき たかひさ)副会長の話を伺い、叱咤激励をいただいてきたことで、経営者を志すようになった。
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