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インフルエンザから職場を守る!厚生労働省発 予防と対策

木村さえこ 木村さえこ

寒くなると、インフルエンザが流行し始めますね。予防接種のご予定はありますか?
日本では主に12月~3月に感染者が出る傾向があり、中でも特に1~2月はピークを迎えます。高熱が出るなど、つらい症状が出るインフルエンザは、仕事をしていくうえではまさに大敵ですね。
そこで今回、絶対にインフルエンザにかかりたくない私、AOKISM編集者の木村が、厚生労働省のHPなどを徹底的に調べさせていただきました。健康づくりを応援している寿本舗の一員として、ぜひそのポイントを皆さまにもお伝えしたいと思います。

目次

  • そもそも、インフルエンザとは?
  • インフルエンザを軽く見てはいけない理由
  • ワクチンはなぜ毎年打たないといけないのか
  • インフルエンザ予防の6カ条
  • 終わりに

そもそも、インフルエンザとは?

インフルエンザは、「インフルエンザウイルス」への感染によって引き起こされます。そのウイルスにはA、B、Cの3つの型があり、流行を引き起こすのはA型とB型です。特に、A型は非常に感染力が強く、いわゆるパンデミック(世界流行)の原因となります。(ちなみに、C型はほとんど感染せず、予防接種も対象外とされています。)
ヒトからヒトにしか感染しないB型に対し、A型は家畜など、ヒト以外の生き物へも感染する事が知られており、よって、いわゆる「豚インフルエンザ」や「鳥インフルエンザ」といったものもA型です。また、ウイルスの変化が非常に早く、A型の中にもたくさんの「亜型」という微妙に構造の異なるバリエーションが存在します。
それまでのウイルスが、少しずつ構造を変えていく変異の場合、感染した時の症状には大きな違いは出ません。このような変異の仕方を「連続変異」と呼びます。しかし、A型のウイルスの最大の恐ろしさは、突然、病原性や毒性の異なる新しい型が突然変異的に発生し、それまで存在していたウイルスと全く置き換わってしまうというところにあります。いわゆる、「新型インフルエンザ」というのがそれです。新型インフルエンザは、まだワクチンもなく、免疫を持った人も少ない為、あっという間に感染が広がり、パンデミックへとつながる危険性が高いといえます。この突然起こる変異のことを、「不連続変異」と呼ぶそうです。
図は、インフルエンザA型の変遷を示したものです。


例えば、かつてよく耳にした「Aソ連型」という言葉、最近聞かないな…と思いませんか?
調べてみたところ、Aソ連型(A/H1N1亜型)は「新型インフルエンザ」の大流行が起きた2009年に新型と置き換わり、以降はほぼ見られなくなったそうです。これぞ、「不連続変異」ということですね!
ちなみに、出始めの頃は猛威を振るう「新型インフルエンザ」も、その後免疫を持つ人が増え、ワクチンなどの対策が進むと、やがて「季節性インフルエンザ」の1種となっていきます。2009年の新型インフルエンザも、2011年の3月31日以降は、厚生労働省の取り決めにより、季節性インフルエンザとして取り扱うことになりました。

インフルエンザを軽く見てはいけない理由

2009年の流行は記憶に新しいですが、インフルエンザは過去に何度もパンデミックを引き起こした事例があります。その中でも最大にして最悪なのが1918年~1919年にかけてのいわゆるスペインかぜ(インフルエンザ)によるパンデミックです。
この年号を聞いて、ピンとくる方はいらっしゃいませんか?

世界史が好きな方、もうお分かりですよね?

1919年 ヴェルサイユ条約


第一次世界大戦の講和条約が結ばれた年です。1914年から始まった初の世界大戦・第一次世界大戦中に起こったこのパンデミックにより、犠牲になった人の数は“全世界で2,000万人とも4,000万人”とも言われています。一説には、この「スペインかぜの大流行」が終戦を早めたという見方まであるのだとか。日本でも、当時の人口の半分といわれる約2,380万人が罹患、40万人もの犠牲者を出したといいます。(40万人とは、現在の神奈川県横須賀市の人口とほぼ同じくらいです。いかに甚大な被害だったかが窺えますね。)
その後も日本では、約100万人罹患し、約7700人が犠牲になったといわれる1957年のアジアインフルエンザ(A/H2N2)、約14万人が罹患し約2,000人が犠牲になった1968年の香港インフルエンザ(A/H3N2)など、定期的に新型のインフルエンザが流行し、多くの犠牲者を出しています。
参考:アステラス製薬「パンデミックの歴史」

インフルエンザの特長として、のどの痛み、咳など、風邪にも共通する症状以外に、突然の高熱節々の痛み全身倦怠感といった激しい症状が出ることがあげられます。また免疫力の弱い子どもや高齢者は肺炎や脳症などの重篤な合併症を起こす危険性が高いのでより注意が必要です。

「インフルエンザ、風邪のひどいやつみたいなものでしょ?」
…という認識で無理をするととても危険だ、ということですね。
日々お仕事に邁進されている方は、体調が悪くてもつい頑張ってしまいがちですが、熱がでたら決して無理をせず、速やかに医療機関を受診して下さいね。自分が感染源となって周りの方に移さない為にも大切なことです。また、罹患した方には決して無理をさせないようにしましょう。ちなみにAOKIグループでは、「疑わしい場合、熱が37度以上なら速やかに近隣の病院を受診すること」、出勤は、「解熱後、熱のない状態が2日間経過した後」というガイドラインを作成しています。

ワクチンは なぜ毎年打たないといけないのか


しかし、責任のあるポジションにつかれている方は、なかなか休めないですし、できることなら元気で過ごしたいですよね。そんな方は、まずは予防接種をきちんと受けることがお勧めです。
摂取の時期ですが、ワクチンは、摂取後2週間から効果が出てくる為、流行シーズン(12月~3月)に入る前、具体的には11月の下旬に受けておくのがよいそうです。また、効果を発揮する期間はおよそ5か月間の為、「去年打ったから…。」ではなく毎年受けることが大切です。

「でも、もうインフルエンザは何度かかかったことがあるし、免疫があるからいらないのでは?」という方、実は摂取するワクチンの種類は、年々感染者の状況を踏まえてアップデートされているのです!
国立感染症研究所のWEBサイトを参照すると、ワクチンの移り変わりが良く分ります。
たとえば、約5年前のワクチンは、A型2つB型1つの3種類でした。

○2011/2012冬シーズン
A/California(カリフォルニア)/7/2009(H1N1)pdm09
A/Victoria(ビクトリア)/210/2009(H3N2)
B/Brisbane(ブリスベン)/60/2008(ビクトリア系統)
参照:https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-m/flutoppage/2066-idsc/related/584-atpcs002.html

※頭についているアルファベットは、AはA型、BはB型のインフルエンザを指します

しかし今シーズンのワクチンは、流行を踏まえ種類が1つ増えています。

○2017/2018冬シーズン
A/Singapore(シンガポール)/GP1908/2015(IVR-180)(H1N1)pdm09
A/Hong Kong(香港) /4801/2014(X-263)(H3N2)
B/Phuket(プーケット)/3073/2013(山形系統)
B/Texas(テキサス)/2/2013(ビクトリア系統)

2015年くらいから採用され始めたこのタイプのワクチンは、「4価ワクチン」というそうで、近年見られるB型の2系統にも対応しているそうです。
ワクチンの選定は、その年の3月時点での流行を踏まえて、次のシーズンに向けた検討会を開き決定しているのだとか。ワクチンにもトレンドがある、ということですね。私も、毎年しっかり摂取したいと思います。

但しワクチンとはいえ、万能ではなく、ウイルスの侵入そのものを防ぐ働きはありません。
ワクチンの効果とは、「(ウイルスの身体への侵入は許すものの)ウイルスが体内で増殖して発症に至るのを押さえる効果が一定数認められている」こと、また、「発症した場合の重症化を予防する」というものです。接種すれば絶対に100%インフルエンザにかからない、というわけではないので、その点はご留意ください。

インフルエンザ予防の6カ条

最後に、厚生労働省がおすすめしている、予防の6カ条をご紹介します。
①流行前のワクチン接種

②飛沫感染対策としての咳エチケット
インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染です。予防のためには、飛沫を浴びないように、広げないようにすることが重要です。咳エチケットに対しては、東京都感染症予防センターのHPにわかりやすい説明があったのでこちらでご紹介させていただきます。興味のある方はご覧ください。
〔咳エチケット〕http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/flu/cover-cough/

③外出後の手洗い等
感染症予防の基本ともいえる対策です。これにより物理的にインフルエンザウイルスを除去できます。また、インフルエンザウイルス予防には、アルコール消毒も効果が高いそうので、ぜひ利用しましょう。

④適度な湿度の保持(50%~60%が理想的)
空気が乾燥すると、のどや鼻の粘膜の防御機能が弱まってしまうそうなので、乾燥しがちな冬は、加湿器など導入し部屋の湿度をコントロールしましょう。

⑤十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
抵抗力を身に着けるために、これは大切ですね。サプリメントなども賢く使いたいものです。

⑥人混みや繁華街への外出を控える
高齢の方、基礎疾患がある方、妊娠中の方はもちろんですが、健康な人でも、疲れている時や睡眠不足の時は避けた方が賢明です。しかしそうも言っていられない場合、不織布のマスクを着用することで、ある程度の飛沫感染を防げるそうです。

終わりに

インフルエンザになりたくない一心で調べ始めたインフルエンザ対策ですが、A型の変異やパンデミックの歴史など、意外と奥が深いことがわかりました。
4価ワクチンをしっかり打って、その他の対策も講じながら、元気な冬を過ごしたいと思います。
皆さまもぜひ、職場でもご家庭でも予防のための対策を実践してみてはいかがでしょうか。
忙しくて栄養バランスがおろそかになっている方は、ビタミン・ミネラルなどサプリメントも活用して、積極的に摂取して行くのがおすすめです!

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木村さえこ

木村さえこ

AOKISM編集者の1人。AOKIの創業の地と同じ長野県(信州)の出身。進学で地元を離れるも、何らかの形で長野県と関わる仕事をしたいと思いAOKIへ入社。
入社後は健康関連の2つの新規事業を経験しつつ今に至る。
JRの駅で信州の広告を見るとテンションが上がる。
地理と歴史と美術に関するトピックが好き。趣味は寺社仏閣めぐり。

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