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意外と知らない!ウイルス・細菌・真菌の違いと防ぎ方

木村さえこ 木村さえこ

こんにちは。AOKISMの木村です。
以前、インフルエンザノロウイルスについて記事を書かせていただきましたが、その際に、「そういえば、ウイルスと細菌って何が違うの?」という質問を頂戴しました。
そこで早速調べてみたところ、日常生活や健康管理に役立てられそうな情報がたくさん出てきたのでご紹介したいと思います。
様々な感染から健康を守るのにお役立ていただければ幸いです。

目次

  • 細菌やウイルスが侵入する「感染経路」の種類とは
  • 感染の原因になるもの 細菌・ウイルス・真菌の違いについて
  • 最後に

細菌やウイルスが侵入する「感染経路」の種類とは

病気の原因となるものが感染を引き起こす際には、何らかの形で病原体が体内に侵入しているはずです。それを「感染経路」といいますが、大きく分けると「水平感染」と「垂直感染」の2つに分けられます。
垂直感染はいわゆる「母子感染」といわれるものなので、普通の人々が日頃生活してきて問題になる頻度が高いのは人や物から周囲に広がっていく「水平感染」です。
そのため今回は、主には水平感染する病原体にスポットライトを当てて見ていきたいと思います。

水平感染には、大きく4つの種類があります。

接触感染
特徴:感染者(源)に直接接触して感染する
病気の例:梅毒、淋病、破傷風など
飛沫感染
特徴:咳やくしゃみで飛び散ったしぶき(飛沫)を吸い込むことにより感染する
病気の例:インフルエンザ、風疹、百日咳、マイコプラズマなど
空気感染
特徴:空気中を漂う微細な粒子(飛沫核)を吸い込むことにより感染する
病気の例:結核、麻疹、水痘
媒介物感染
特徴:水、食品、血液、昆虫など病原体に汚染された物を介して感染する
病気の例:コレラ( 水 )、食中毒(食品)、ウイルス性肝炎(血液感染)、マラリア(蚊)など
AMR臨床リファレンスセンター(厚生労働省委託事業)WEBサイト 感染症の基本より

たとえば、2014年に国内で大流行を引き起こし騒ぎになったデング熱は蚊を媒介としていたので媒介物感染でした。
身近で何か感染症が流行っている時、自分に感染するリスクを考えて病気を防ぐためには、問題となっている感染症が4つのうちどの方法によって体内への侵入を試みているのかを知る事が役に立つでしょう。
私もこれからぜひ、そのような視点で病原体に対抗して行きたいと思います。

感染の原因になるもの 細菌・ウイルス・真菌の違いについて


更により的確な対処をするために、病原体ごとの特長を知ることも重要です。
それぞれの特徴を見て行きましょう。
細菌
細菌は、それそのものが1つの生物であり、いわゆるゾウリムシなどと同じ「単細胞生物」の一種です。栄養源と水があるなど環境が整えば、自分と同じ細菌を複製して自力で増えることが出来ます。たとえば、キッチンのまな板やスポンジで増えることもあります。
サルモネラ菌や大腸菌など身体にとって悪い影響を及ぼす菌がある一方で、乳酸菌や納豆菌なと、人間に有用な菌もあります。
感染した際には、抗生物質などの抗菌薬が有効です。
抗菌薬は、人間の細胞とは異なっている細菌の細胞の構造や、その増殖する仕組みを妨害することで効果を発揮します。
ところが困った問題もあり、よく抗生物質を飲んだ時にお腹が緩くなる副作用が出るのは、腸内の環境を保っている細菌も同時に抗生物質が攻撃してしまうからだそうです。
どんな抗菌薬が処方されるのかは、どんな菌がどこに感染したかによって異なる為、医師や薬剤師の指示通りに所定の容量・用法を守りましょう。

また、以前に処方されたものを自己判断で服用するもの危険です。
原因となる菌が違っていると効果がないばかりでなく、抗生物質の効かないタイプの細菌を発生させる元凶の1つとなってしまうためです。
余談ですが、最近「薬剤耐性菌」というのが話題になっています。
細菌にとって抗菌薬は猛毒の為、あらゆる手段を使って身を守ろうとしますし、中には抗菌薬に比較的強いタイプの個体も存在しています。
しかし、たとえば症状がよくなったからと本当は3日間飲まないといけない薬を1日でやめてしまった場合、抗菌薬に弱い菌は死んでしまいますが、中には難を逃れ生き残る菌も出てきます。そのような菌は、早く死んだ菌よりも抗菌薬に強いと言えます。
よって、中途半端な所で服用をやめてしまうと、抗菌薬に対して強い菌が生き残り、世の中に拡散し、次に感染した人はよりたくさんの抗菌薬を必要とし、またその中で強い菌が生き残る…という悪循環に陥ってしまうのです。
出された抗菌薬は、決まりを守って、症状が出なくなっても最後まで飲みましょう。

ウイルス
ウイルスは細菌と異なり、自分自身で増えることはできません。
その代り、他の生物の細胞の中に入り込み、その中で増殖します。
細胞に入り込むためサイズも小さく細菌の50分の1くらい、構造も、蛋白質の外殻の内部に遺伝子(DNA、RNA)を持っただけという単純さです。
他生物の細胞の中で増殖すると、細胞はやがて破壊され死んでしまいますが、ウイルスは細胞を破壊しつつ次から次へと新しい細胞に乗り移って増殖を続けます。
人などの生き物の細胞がないと生きていけないウイルスにとっては、別の個体に乗り移る事にも熱心です(これが感染)。
細菌とは構造も増え方も異なる為、抗生物質は効きません。
よって、たとえば「風邪」はウイルスにより引き起こされているため抗生物質は効きません。ウイルスに対抗するための薬は開発が難しく、実際に使われているのはインフルエンザの薬など、まだ少数しかありません。

真菌

真菌とはカビや酵母、キノコの仲間を指します。
細胞の構造は人に近く、核やミトコンドリアや小胞体などたくさんの小器官を備えた高等な生き物です。
特に馴染み深い真菌の病気といえば、水虫の原因となる白癬菌(ハクセンキン)などが思い浮かぶのではないでしょうか。
細菌を倒す抗菌薬は、人間と細菌との細胞の構造の違いを利用し、人体には無害で細菌にだけ有害というものができますが、真菌の場合、細胞の構造が人と似ているだけにそうはいかず、よく効く抗真菌剤は少ないようです(真菌に有害なものは人体にも有害なリスクがある)。
真菌により深刻な病気になる、というのはあまりイメージが無いかもしれませんが、千葉大学真菌医学研究センターによれば、病気などで免疫力が低下している場合は肺などの臓器に真菌が入り込み、最悪の場合死に至る場合もあるようです。
また、海外の一部の地域に棲息している真菌の中には健康な人にも感染するものがあるので、渡航先の情報には注意が必要です。出張や駐在などで渡航される方は、ぜひ情報収集をして対策を講じることをおすすめします。
参考:厚生労働省検疫所 FORTH 海外で健康に過ごすために
また、海外に行かなくても、吸い込むことで健康な人でも肺炎の原因となるような真菌は国内でも生息していることが報告されており注意が必要です。
真菌は、私たちの周辺の至る所に多数生息しているので、全く真菌と隔離されて暮らすことは不可能ですが、出来るだけ吸い込む機会を減らす工夫をすると良いようです。
特に廃屋、屋根裏、地下室、建築現場などの埃やカビの多い場所は可能な限り避ける、避けられない場合は専用のマスクをつけるなどの対策が有効なようです。

最後に

ここまでいろいろと調べてきましたが、普段なんとなく耳にしたり口にしたりしている物も、詳しく調べると奥が深いのだなと思いました。
また、今回の調査で病気を引き起こすものとして細菌・ウイルス・真菌以外に「寄生虫」というカテゴリもあるということがわかったのですが、これもまた奥が深そうなので、寄生虫についてはまた別の機会に触れたいと思います。
感染症を防ぐのに効果的な方法は、色々とあるようですが基本は「手洗い」だそうです。
簡単にできるのに嬉しい効果があるなら、ぜひしっかりと行い、元気な毎日を過ごしたいですね!

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木村さえこ

木村さえこ

AOKISM編集者の1人。AOKIの創業の地と同じ長野県(信州)の出身。進学で地元を離れるも、何らかの形で長野県と関わる仕事をしたいと思いAOKIへ入社。
入社後は健康関連の2つの新規事業を経験しつつ今に至る。
JRの駅で信州の広告を見るとテンションが上がる。
地理と歴史と美術に関するトピックが好き。趣味は寺社仏閣めぐり。
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