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意外に知らない、食品の正しい保存方法

佐藤登彦(さとうたかひこ) 佐藤登彦(さとうたかひこ)

こんにちは!AOKISM編集部の佐藤登彦(さとうたかひこ)です。
「直射日光を避けて常温で保存」。このように記載されている食品を、皆さまはどのように保存していますか?今回は、食品表示の「保存方法」についてご紹介します。普段あまり気に留めないところですが、ぜひこの機会にご覧ください。


保存方法の表示のキマリとは

普段よく目にする食品のラベルに記載されている保存方法ですが、実際にどういったものなのでしょうか。消費者庁によると、食品表示法のなかの食品表示基準に則って記載されています。具体的には、「直射日光を避け、常温で保存すること」、「10℃以下で保存すること」などです。賞味期限や消費期限は、この記載されている保存方法で保存していた場合のものになっているので、見落としがちですが大切な項目なのですね。

では、この保存方法はどのような基準があるのでしょうか。まず、すべての保存方法の表記において開封前を前提とされています。また、保存方法は食品の特性を考慮したうえで適切な保存方法をメーカーが記載しますが、食品衛生法第 11 条第1項の規定により、保存の方法の基準が定められたものは、その基準に従って表示しないといけません。そして加工食品であれば、常温で保存すること以外にその保存方法に関し留意すべき特段の事項がないものについては記載は省略されることもあります。

 
常温保存の「常温」ってどのくらい?

常温保存、という言葉をよく目にすると思いますが、具体的にはどこからどこまでが「常温」なのでしょうか。常温の定義は実はいくつかあります。厚生労働省においては、「外気温を超えない温度」とされていますが、医薬品などは「日本薬局方」で規定されている温度を使用し、食品では「JIS規格」を用いられることが多いそうです。ここではJIS規格についてご紹介します。この規格によると、常温とは5~35℃です。調べてみて、意外に範囲が広いと感じました。とはいえ、室温が常温だったとしても、直射日光が当たる場所などは、食品がそれ以上に温度が上がってしまったりしますので、注意が必要です。

 
夏の保存の注意点

常温については上述しましたが、夏の保存においてはもう少し注意が必要です。まず、直射日光に当たるところは、常温保存の食品でも傷んでしまうかもしれないので避けたほうがよいです。また、常温保存以外の、冷蔵が必要な生鮮食品は特に気をつかわなければなりません。農林水産省や厚生労働省からは食中毒に関する注意喚起がされています。

ポイント 1 食品の購入
■   肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう。
■   表示のある食品は、消費期限などを確認し、購入しましょう。
■   購入した食品は、肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰りましょう。
■   特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は、買い物の最後にし、購入したら寄り道せず、まっすぐ持ち帰るようにしましょう。

ポイント 2 家庭での保存
■   冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったら、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
■   冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意しましょう。めやすは、7割程度です。
■   冷蔵庫は10度C以下、冷凍庫は、-15度C以下に維持することがめやすです。温度計を使って温度を計ると、より庫内温度の管理が正確になります。細菌の多くは、10度Cでは増殖がゆっくりとなり、-15度Cでは増殖が停止しています。しかし、細菌が死ぬわけではありません。早めに使いきるようにしましょう。
■   肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁など がかからないようにしましょう。
■   肉、魚、卵などを取り扱う時は、取り扱う前と後に必ず手指を洗いましょう。せっけんを使い洗った後、流水で十分に洗い流すことが大切です。簡単なことですが、細菌汚染を防ぐ良い方法です。
■   食品を流し台の下に保存する場合は、水漏れなどに注意しましょう。また、直接床に置いたりしてはいけません。

(厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」)

また、種類にもよりますが、細菌は30~35℃程度、カビは20~25℃程度が最も繁殖が活発になります。夏場は気温に加えて、湿度も高いため細菌の繁殖をさらに助長してしまいます。ちょっとだけだから大丈夫か、ではなく、すぐに冷蔵庫で保管することが大切なのですね。

いかがでしたでしょうか。おいしくて楽しいはずの食事で体を壊してしまわないように、いつものお買いものの際に、ぜひ「保存方法」を確認してみてください。
(参照:消費者庁 加工食品品質表示基準・早わかり食品表示ガイド、東京都福祉保健局 食品衛生の窓、JIS Z 8703)

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佐藤登彦(さとうたかひこ)

佐藤登彦(さとうたかひこ)

AOKIグループ 寿本舗株式会社 AOKISM編集者。
AOKI店舗で接客業を学び、その後商品部、新規事業部などを経験。ベテランでも若手でもない立ち位置だからこそできる情報を皆様にお伝えしていきます。千葉出身の独身貴族。好きなものはカラオケと焼き鳥。メガネをたくさん持っています。
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