• シェア
  • twitter

歯周病だけじゃない!大人が気をつけるべき虫歯のハナシ

佐藤登彦(さとうたかひこ) 佐藤登彦(さとうたかひこ)

こんにちは!AOKISM編集部の佐藤登彦(さとうたかひこ)です。突然ですがみなさんは定期的に歯科検診していますか?また、毎日ちゃんと歯磨きをしていますか?今回は虫歯についてご紹介します。大人になると気にしなくなりがちなことなので、この機会にぜひお読みください!

大人の虫歯、子供の虫歯

そもそも虫歯とはどういったものなのでしょうか。厚生労働省では虫歯を以下のように説明しています。

むし歯は細菌が糖質をもとに作り出す酸が歯を溶かすことで生じます。唾液は酸を中性に近づけたり、溶けかけた歯を修復する役割を持ちます。多くのむし歯は歯の間や奥歯の溝から発生し、特に溝の細菌は歯磨きでは取り除けません。そのため歯磨きをしていればむし歯が防げるという常識は現在では正しくないことが分かっています。さらに生物医学的原因だけでなく、社会環境・生活環境の重要性が認識されつつあります。
(厚生労働省 e-ヘルスネット「むし歯の特徴・原因・進行」より引用)

虫歯は歯磨きだけでは防ぎきれないものなのですね!さらに、虫歯は自然治癒しないため、治療が必要だそうです。考えていたよりも虫歯はずっとやっかいなものなのですね…。

また、虫歯の種類は子供と大人で違うようです。以下でご紹介します。
【子供の虫歯】
歯間や奥歯の溝から起きることがほとんどだそうです。その特徴として、時期によって2種類考えられます。
・乳歯は生えてから2~4年は十分に固くなく、また子供は糖分を含む飲料や菓子を好むため、
 虫歯にかかりやすい
・学齢期の永久歯の虫歯は、自分で歯を磨くようになり、磨き残しなどからでかかりやすい
【大人の虫歯】
大人になってからも虫歯にはなります。厚生労働省の報告だと、40歳以上でもなんと常に約4割は虫歯で歯を抜いているそうです!そんな大人の虫歯には3つの種類があります。
・子供と同じく歯の磨き残しなどから、歯間、奥歯の溝でおきる
・虫歯治療に用いた詰め物の裏側で生じる。深く進行してしまうことが多く神経に達しやすい
 また、神経を抜いている場合は進行に気がつかないことも多い
・歯周病によって露出した歯の根幹面で発生する
 普通の歯の表面より固いので虫歯になりづらいが、活動能力の低下や
 薬物の使用により唾液量が減少する高齢者で罹患する例が多い

唾液量が減少すると虫歯になりやすい、というのは知らなかった方も多いのではないでしょうか。唾液には、口の中を酸性から中性に戻す働きと、溶けかけた歯を修復する働きをもっているために、虫歯を防ぐ重要な役割があるそうです。そのため、唾液の分泌量が少なくなる睡眠前の2時間以内に食事を摂ってしまうと、口内が酸性のままとなり、虫歯が起きやすくなってしまうので注意が必要です。

日本での取り組み

大人でも実はたくさんの患者がいる虫歯ですが、日本では、口腔保健と全身的な健康状態の関係に関する研究を行い、それに基づいて始められた運動の推奨や、定期検診推奨の呼びかけなどを行っています。
厚生労働省によると、2010年での歯科医療の医療費は2兆6020億円となっていて、全体医療費の7%になるそうです。医療費1位の悪性新生物の医療費が3兆300億円で、それについでの2位が歯科医療費になります。そこで、厚生労働省では健康日本21での取り組みのひとつとして、歯の健康を提唱しています。そこでは歯や口腔の健康を守ることについて以下のように記載されています。

う蝕及び歯周病に代表される歯科疾患は、その発病、進行により欠損や障害が蓄積し、その結果として歯の喪失に繋がるため、食生活や社会生活等に支障をきたし、ひいては、全身の健康に影響を与えるものとされている。また、歯及び口腔の健康を保つことは、単に食物を咀嚼するという点からだけでなく、食事や会話を楽しむなど、豊かな人生を送るための基礎となるものである。
(厚生労働省 健康日本21 歯の健康 より引用)

80歳高齢者を対象とした統計分析等から、口腔の状態と健康には大きな関連があることがわかっています。歯の喪失が少なく、よく噛めている方は、生活の質および活動能力が高く、運動・視聴覚機能に優れていることが明らかになっており、「8020運動」というものが提唱、推進されています。この運動は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動で、生涯にわたり自分の歯でものを噛むことを意味しています。目標は以下のようになっています。

○歯の喪失防止の目標
・80歳における20歯以上の自分の歯を有する者の割合及び60歳における24歯以上の自分の歯を有する者の割合の増加
 目標値:80歳における20歯以上の自分の歯を有する者の割合 20%以上
     60歳における24歯以上の自分の歯を有する者の割合 50%以上
 基準値:20歯以上の自分の歯を有する者 75~84歳 11.5%
     24歯以上の自分の歯を有する者 55~64歳 44.1%
 (平成5年歯科疾患実態調査)
○リスク低減目標
・定期的に歯石除去や歯面清掃を受けている者の割合の増加
 目標値:定期的に歯石除去や歯面清掃を受けている者の割合 30%以上
 参考値:過去1年間に歯石除去等を受けた者 55~64歳 15.9%
 (平成4年寝屋川市調査)
・定期的に歯科検診を受けている者の割合の増加
 目標値:定期的に歯科検診を受けている者の割合 30%以上
 基準値:過去1年間に歯科検診を受けた者 55~64歳 16.4%
 (平成5年保健福祉動向調査)
(厚生労働省 健康日本21 歯の健康 より引用)

上記の目標を達成するために、ライフステージごとにも目標が設定されており、また、大人の定期検診が大きく推奨されています。気になる方はこちらの健康日本21の歯の健康についてをご覧ください。

虫歯の予防について

さて、では虫歯にならないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。虫歯をつくる要因は、「歯の質」、「細菌(むし歯原因菌)」、「食物(砂糖)」の3つにまとめることができます。それぞれへの対策は、「フッ化物応用とシーラント」、「歯みがきの励行」、「糖分を含む食品の摂取頻度」となっています。これらを家庭や地域・保険サービスの現場でバランスよく組み合わされて行われることが必要だと厚生労働省は提唱しています。以下でそれぞれをご説明します。

1、「フッ化物応用とシーラント」

「フッ化物応用」というのは、歯質のむし歯抵抗性(耐酸性の獲得・結晶性の向上・再石灰化の促進)を高めてむし歯を予防する方法のことです。歯医者で塗布してもらう他には、家庭ではフッ化物の入った歯磨剤を使用した歯磨きでも対策ができます。
また、「シーラント」とは、奥歯の溝を物理的に封鎖したり、シーラント材の中に含まれるフッ化物により再石灰化作用を促進するむし歯予防法のことです。高い虫歯予防効果が認められています。フッ化物応用との併用によって虫歯予防効果はさらに増加するそうです。こちらは歯医者にて行うことができます。

2、「歯みがきの励行」

歯磨きでの目的は虫歯の原因となる物質の除去です。方法としては、セルフケアとプロフェッショナルケアの2つがあります。セルフケアは自宅でできるケアのことです。しかし、これだけで虫歯のもとを完全に除去することは現実には不可能と考えられています。そして、もうひとつの方法がプロフェッショナルケアです。歯科医師や歯科衛生士らの専門家によって診療室で行われるものです。どうしても普段の歯磨きではとりきれない歯の間や、奥歯の溝などを、専門の機器などを用いてきれいにしてもらいます。虫歯を予防するにはこの両方を組み合わせることが必要です

3、「糖分を含む食品の摂取頻度」

前述したとおり、虫歯は糖質をもとに細菌が酸を作り出すことでおこります。糖分を全くとらない事は現実的ではありませんし、健康上よくありません。そこで重要となるのが、「摂取頻度を抑えること」です。口寂しくてついつい糖分の入った食べ物を、食事以外の時間でも食べてしまうことで、口の中が中性に戻らず酸性のままとなってしまいますので、「ダラダラ食べ」はやめましょう。

また、虫歯予防には上記の3つの対策を行うこと以外にも、定期的な歯科検診の受診がポイントとなります。大人になると、子供の頃に学校であった定期検診が無くなるため、ご自身で意識をもって行動することが大切なのですね!

いかがでしたでしょうか。虫歯は子供の頃にしかならない、と軽く考えてしまっていましたが、実は大人にとっても十分にありあえるものだったのですね!健康な毎日を楽しく過ごすためにも、ぜひ今日から定期検診と虫歯予防を始めてみてください!
(参考:厚生労働省 健康日本21、厚生労働省 e‐ヘルスネット)

  • シェア
  • twitter
  • 「更年期」女性だけだと思っていませんか?男性にもあった⁉その対処法とは
    以下画像をクリックで記事を見る
The following two tabs change content below.
佐藤登彦(さとうたかひこ)

佐藤登彦(さとうたかひこ)

AOKIグループ 寿本舗株式会社 AOKISM編集者。
AOKI店舗で接客業を学び、その後商品部、新規事業部などを経験。ベテランでも若手でもない立ち位置だからこそできる情報を皆様にお伝えしていきます。千葉出身の独身貴族。好きなものはカラオケと焼き鳥。メガネをたくさん持っています。
佐藤登彦(さとうたかひこ)

最新記事 by 佐藤登彦(さとうたかひこ) (全て見る)

PAGE TOP
LINE it!
error: Content is protected !!