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お酒と健康の上手な付き合い方

佐藤登彦(さとうたかひこ) 佐藤登彦(さとうたかひこ)

こんにちは!AOKISM編集部の佐藤登彦(さとうたかひこ)です。12月になると、これからクリスマス、忘年会、年越し、お正月、新年会とイベントが盛りだくさんですよね!そうなるとなにかとお酒の席が増えてきます。今回は知っているようで知らないお酒と健康の関係ついてご紹介します。是非ご覧ください。

お酒は結局カラダに悪いのか

「酒は百薬の長」という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。これは適量のお酒は身体に良い、という意味で使われていますが、実際はどうなのでしょうか。まずは以下をご覧ください。

【アルコール消費と生活習慣病等のリスク】

(厚生労働省「e-ヘルスネット」より引用)

こちらは飲酒量と生活習慣病リスクの関係性を表したグラフです。これによると、 (a)パタ-ンは、高血圧・脳出血・高脂血症(中性脂肪)などで、飲酒量とリスクが正比例の関係となっています。また、 (b)パターンの肝硬変の場合は、飲酒量の低いうちはリスクの上昇がほとんどなく、飲酒量が多くなると急激にリスクが高まるのが特徴です。一方、 (c)の場合は、非飲酒者に比べて少量飲酒者のリスクがむしろ低く、さらに飲酒量が増えれば今度はリスクが非飲酒者のそれより高くなるというパターンとなっています。このパターンは、その形からJカーブと呼ばれ、少量飲酒による疾患リスクの低下という、飲酒の健康面における利点を示しています。

また、下のグラフは、飲酒量と死亡率を表したグラフ です。

【死因別、飲酒別の相対リスク】

(厚生労働省「e-ヘルスネット」より引用)

これは40歳~79歳の男女約11万人を9年~11年追跡して研究されたデータをもとにしており、男女ともに、外傷やその他の外因による死亡以外は、がん・心血管疾患および総死亡で、先ほどのグラフと同じくJカーブが見られます。総死亡でみると男女とも1日平均23g未満で最もリスクが低くなっています。なお、グラフの「禁酒者」とは、以前に飲酒していたが何らかの理由で現在禁酒している方で、健康問題を持つ者が多いと推定されているためリスクが高くなっています。

こうした研究結果から、厚生労働省の提唱する「健康日本21」では、「節度ある適度な飲酒量」とは「純アルコールで1日平均20g程度」と決められました。この適量の20g以下とは、具体的には、ビール中ビン1本・日本酒1合・ワイン1/4本に相当します。適量さえ守れば、アルコールが悪玉コレステロールの増加を抑え、善玉コレステロールが増加することや、血液が血管の中で詰まりにくくなるため、心筋梗塞や狭心症など虚血性心臓病を予防する効果が確かめられているそうです。 お酒は身体に悪い、というイメージが先行しがちですが、適量さえ守れば良い効果も実はしっかりあったのですね!

ただし、毎日大量に摂取すれば中性脂肪が増加し、善玉コレステロールの低下、悪玉コレステロールの増加につながるだけでなく 、血圧上昇や高血糖状態をも引き起こす原因となりますので、多量の飲酒はもちろん厳禁です。

お酒に強い・弱いとは

さて、お酒 に強い・弱いとはいったいどういったものなのでしょうか。これには、肝臓でアルコールが分解されたときに発生するアセトアルデヒドという成分が関係します。このアセトアルデヒドは毒性が強く、二日酔い特有の頭痛や全身のだるさを引き起こすといわれています。そして、体内で発生したアセトアルデヒドは、「ALDH2」(2型アルデヒド脱水素酵素)という酵素が分解してくれます。この酵素の働きの強さが、いわゆるお酒の強さになります。この酵素の働きについては遺伝性が強く、一般的に日本、中国、韓国などの東アジアの人々は働きが弱いとされています。これははるか昔に遺伝子の突然変異で、2型アルデヒド脱水素酵素の働きがきわめて弱い人がモンゴロイド(蒙古系人種、黄色人種)に出現したためといわれています。

とはいえ、自分がお酒に強いのか弱いのかはなかなかわからないものですよね。調べる方法として、簡単にできるテストがありますのでご紹介します。エタノール・パッチテストという方法で、手順は以下のようになっています。

STEP1
パッチテープ(薬剤のついていないガーゼ付きのバンソウコウ)に、市販の消毒用アルコール(70%)を2~3滴しみ込ませます。

STEP2
1のテープを上腕の内側に貼ります。

STEP3
7分後にテープをはがし、はがした直後(5秒以内)に、ガーゼがあたっていた部分の肌の色を確認します。

STEP4
さらに10分後にもう一度肌の色を確認します。

Check1
肌が、はがした直後に赤くなっている。→ALDH2不活性型(お酒が飲めない体質)

Check2
はがした直後は赤くなっていなかったが、10分後に肌が赤くなっている。→ALDH2低活性型(お酒に弱い体質)

Check3
肌の色に変化がない。→ALDH2活性型(お酒に強い体質)
※この体質の人は適量を心がけ、飲みすぎには十分注意してください。

注意点:毎日お酒を飲む人は、正しい結果が出ない場合があります
考案者 独立行政法人 国立病院機構 久里浜医療センター 院長 樋口進
(SUNTORY HP「お酒との正し付き合い方を考えよう」より引用)

気になる方はぜひお試しください!なお、上記のように簡単にテストはできますが、遺伝子分析が一番正確に判定できます。また、他にも体型や性別でも、お酒への強さは変わるそうです。

歳をとると酔いやすくなるのか

歳をとるごとに段々とお酒に弱くなっている気がする、と思った事はありませんでしょうか。実は、これは気のせいではなく、加齢とともにお酒には弱くなってしまうのだそうです。理由として、まず、「肝機能の低下」が考えられています。先述のように肝臓にはアルコールを分解する働きがありますので、その働きが弱くなれば必然的に分解も遅くなり、その分お酒が残ってしまうこととなります。したがって、飲酒後に寝てもお酒が残りやすくなるため、早朝に運転がある場合などは特に注意が必要になっていきます。また、もうひとつの原因が「体内水分量の低下」です。人間の体内の水分比率は赤ちゃんの頃は80%ほどですが、加齢とともに下がっていき、高齢者になると50%台になってしまうそうです。そうなると、お酒を飲むとアルコールが体内の水分に溶け込むので、加齢とともに血中のアルコール濃度が高くなりやすくなってしまいます。

また、厚生労働省によると高齢者の約15%に飲酒が関連した何らかの健康問題があり、3%前後にアルコール依存症が認められているそうです。退職、配偶者の死などのライフステージの変化をきっかけにお酒を過度に摂取してしまいがちであるため、こうした面からも、加齢とともにお酒とのつきあい方をよりしっかり考えていかなくてはいけないと注意喚起がされています。

いかがでしたでしょか。人生を楽しく過ごすためのひとつとして、適量を守ってお酒を楽しみましょう!
(参考:厚生労働HP「e-ヘルスネット」、KIRIN HP、SUNTORY HP)

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佐藤登彦(さとうたかひこ)

佐藤登彦(さとうたかひこ)

AOKIグループ 寿本舗株式会社 AOKISM編集者。
AOKI店舗で接客業を学び、その後商品部、新規事業部などを経験。ベテランでも若手でもない立ち位置だからこそできる情報を皆様にお伝えしていきます。千葉出身の独身貴族。好きなものはカラオケと焼き鳥。メガネをたくさん持っています。
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