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災害への8つの備えと非常用持ち出し袋チェックリスト

川島宏子 川島宏子

こんにちは。AOKISM(アオキイズム)編集部の川島です。岡山・広島を襲った西日本豪雨、25年ぶりに「非常に強い」勢力で上陸した台風21号、北海道胆振東部地震と、自然災害が数多く起こっていますね。被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。日本は自然災害の多い国です。例えば、2000年~2009年に世界で起こったマグニチュード6.0以上の地震のうち、日本で起こったものが20%を占めているそうです。もちろん自然災害は起こらないでほしいものですが、私たちは自然災害を止めることはできません。できるのは、事前の備えと、緊急時にどう行動すれば良いか知識を得ておくことです。今回は、「事前の備え」にフォーカスしたいと思います。自然災害で身を守る第一歩として、災害の備えを見直してみませんか。


なぜ日本は自然災害が多いのか


なぜ日本には自然災害が多いのでしょうか。それは、日本が位置している場所に大きく影響されています。
1つは、4つのプレートに面しているということ。地球上には14~15のプレートが存在しますが、日本はそのうち4つのプレートの境目に位置しているという大変珍しい場所にあると言えます。地震はプレート同士がぶつかる摩擦で起こります。そのような場所にあるので、日本には地震が多いのです。
次に、日本は台風の通り道になっているという点や、梅雨前線が日本付近に停滞するため、豪雨に見舞われやすい環境にあるという点が挙げられます。更に冬には、シベリア大陸から吹き出す乾燥した強い寒気が日本海上で水蒸気の補給を受け、日本海側の地域に世界でもまれに見る大量の降雪・積雪をもたらし、しばしば豪雪による被害も発生します。
このような立地である上に、日本の地形は変化に富み、河川は急勾配で、大雨に見舞われると急激に河川流量が増加して洪水や河川の氾濫などによる災害が起こりやすくなっています。また、急峻な山地や谷地、崖地が多いため、土石流、地すべり、がけ崩れなどの土砂災害も発生しやすい条件下にあります。
これら多くの要因により、自然災害が発生しやすい国であると言えるのです。それではいよいよ「事前の備え」について見ていきましょう。


事前に決めておくこと、確認しておくこと

備え①:安否確認方法を家族で決めておきましょう

自然災害は、家族がそろっているときに起きるとは限りません。災害が起こったときに家族の安否が確認できるよう、その方法を家族で決めて共有しておきましょう。災害時には、通常の携帯の電話回線がつながりにくくなることが多いです。そのようなときのために、災害用伝言ダイヤル「171」 が災害時のみ提供されます。「171」にかけると、伝言を録音したり聞いたりすることができます。無料体験日が設定されているので、使い方を経験しておくと安心です。伝言ダイヤルのほか、web171という、Web上にメッセージを文字で残せるサービスも同時に提供されるので、そちらを利用しても良いですね。
また、SNSが災害時に活用されるケースも多くあります。Twitter、Facebook、Skype、LINEなども併せて活用すると良いでしょう。更に、もし遠方に親族がいる場合は、遠方であればつながるケースもあります。遠方の親族も心配するでしょうから、そちらへの電話を試みてみると、お互いに少し安心できるかもしれません。

備え②:避難場所と避難経路を確認し、家族で落ち合う場所を決めておきましょう

災害時に慌てずに避難するために、自治体ホームページや国土交通省ハザードマップポータルサイト などから防災マップやハザードマップを入手し、避難経路や避難場所を事前に確認しておきましょう。このとき気を付けなければならないのが、豪雨、津波、火山噴火など、災害の種類によって安全な避難場所が異なるということです。また、ハザードマップを見れば避難場所だけではなく浸水被害の起きやすさが地図上で分かるようになっていたりするので、それを見て災害ごとのより安全な「避難経路」も考えることができます。それぞれの災害をイメージして、どのように行動すれば安全に避難できるか家族で話し合っておくと良いでしょう。更に、昼と夜に避難経路を歩いてみれば、所要時間なども知ることができて安心です。また、広域避難場所等は災害時、多くの人々で混雑します。家族と会えるよう、ピンポイントで落ち合う場所を決めておきましょう。


身の安全を守るための準備

備え③:家具の転倒・落下を防止し、配置の工夫をしておきましょう

大型地震のとき、倒れてきた家具の下敷きになって多くの人が亡くなったり怪我をしたりしています。そのため、家具の転倒・落下防止は必要不可欠です。家具転倒防止グッズとして、L字型固定金具や突っ張り棒、家具の下に敷く耐震マットなどがあります。L字型金具で壁に固定するのが最も安全と言われていますが、もし賃貸などで設置が難しい場合は、突っ張り棒と耐震マットを併せて使うと良いでしょう。突っ張り棒は、手前の方で突っ張ってもあまり意味がありません。手前に倒れてくる際、壁寄りの部分が浮いて倒れてしまうので、壁寄りの部分で突っ張ることが大切です。また、重いものは棚の下の方に置きましょう。
更に、配置もとても重要です。避難経路となる通路やドア、窓の前や近く(倒れてドアや窓を塞いでしまうところ)に家具を置かない、寝室や子供部屋には背の高い家具を置かないなどの工夫をして、いざという時に備えましょう。

備え④:火災対策をしておきましょう

万一の火災に備えて、消火器を用意しておきましょう。集合住宅や職場であれば、消火器が設置されている場所を把握しておくことで、いざというとき迷わず行動できます。また、普段使用しない電化製品はコンセントを抜いておきましょう。更に、火災の発生に備えて日ごろからバスタブに水をためておくことも役立ちます。この水は、火災時の消火に使用できるだけでなく、お手洗いが流せない時などにも役立ちます。ただし、小さい子どものいる家庭は誤って転倒して溺れてしまうことのないよう、ベビーゲートを設置するなど、浴室に入れないようにしておく工夫も併せておこなっておく必要があるので注意しましょう。

備え⑤:ガラスの飛散防止をしておきましょう

窓や食器棚など、ガラスが飛散する危険のあるものにはガラス飛散防止フィルムを貼っておきましょう。窓の場合は、カーテンを閉めておくだけでも飛散をある程度防ぐことができます。また、食器棚などについては耐震ラッチ(収納品が飛び出すのを防ぐため、扉が開かないようにする掛け金のこと)を取り付けておくと、食器などの割れ物の飛び出しを防止できます。

備え⑥:手元に置いておくべきものを把握し、準備しておきましょう

災害時は、家の中でも足元が危険な場合があります。手の届くところに、懐中電灯、スリッパや靴、ホイッスルを用意しておくと安心です。

備え⑦:食品や飲料などの備蓄を十分に用意しておきましょう

大規模災害発生時には、1週間分の備蓄が望ましいとされていますが、最低限3日分は必ず用意しておきましょう。具体的には、以下のようなものが必要です。

食品
3日分。高カロリーで栄養バランスが良く消化の良いものが理想です。カップ麺や乾パン、缶詰類、レトルト食品、チョコレート、バランス栄養食品などのほか、赤ちゃんのいる家庭では粉ミルクも常備しましょう。防災のために特別なものを用意するというよりは、できるだけ普段の生活の中で利用している食品等を備え、賞味期限切れが起こらないよう消費、補充しましょう。

飲料水
1人1日3リットルが目安です。十分に用意しておきましょう。

生活用水
前述のとおり、バスタブに水を汲み置きしておくと良いでしょう。

衛生用品
怪我をした場合に手当するもの、持病の薬や常備薬のほか、除菌グッズやウエットティッシュが役立ちます。災害時は衛生環境が悪くなりがちなので、用意しておきましょう。ウエットティッシュであれば、除菌作用のあるものだけでなく、赤ちゃん用のおしりふき等も肌にやさしくアルコールを含まないので重宝します。その他、歯磨きシート、生理用品、除菌・消臭スプレーや、赤ちゃんのいる家庭では紙おむつも用意しておきましょう。

生活用品
自宅で生活できても、ライフライン復旧まで不便な生活を強いられることが多いです。最低限必要なものを用意しておきましょう。カセットコンロ、ライター・マッチ、簡易トイレ、トイレットペーパー、ラジオ、乾電池、懐中電灯、携帯電話の簡易充電器、スペアのメガネ、コンタクトレンズ、軍手、水用のポリタンク、ごみ袋、筆記用具などがあると良いでしょう。

あると便利なもの
工夫次第で多目的に使えるガムテープ、万能ナイフ、使い捨てカイロ、冷感ジェル、クーラーバッグ・保冷剤、ラップフィルム、アルミホイル、箒、チリトリなどがあると便利です。

備え⑧:非常用持ち出し袋を準備しておきましょう

両手が使えるリュックサックなどに避難の際必要なものを詰めておき、目のつきやすい所に置いていつでもすぐ持ち出せるようにしておきましょう。中身は、次にご紹介します。


非常用持ち出し袋チェックリスト

非常用持ち出し袋の中身の例をご紹介します。人数分用意しておきましょう。
・ 飲料水
・ 食料品、缶切り
・ 貴重品(預金通帳、印鑑、健康保険証、免許証、現金 ※10円玉があると便利です)
・ 救急用品(ばんそうこう、包帯、消毒液、常備薬、持病の薬、生理用品)
・ ヘルメット、防災ずきん、マスク、軍手
・ 衣類、下着、防寒用ジャケット、雨具
・ 毛布、タオル
・ 懐中電灯、携帯ラジオ、予備電池、携帯電話の充電器
・ 使い捨てカイロ
・ ウエットティッシュ、ティッシュペーパー
・ 洗面用具
・ 携帯トイレ
・ ライター、マッチ
※乳児のいる家庭では、ミルク、紙おむつ、哺乳瓶なども用意しておきましょう

※出典
東京消防庁「地震に対する10の備え」
首相官邸「災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!」
内閣府「防災情報のページ」
長谷工コミュニティ、長谷工スマイルコミュニティ、長谷工コミュニティ九州「災害お役立ち情報」

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川島宏子

川島宏子

国立音楽大学(ピアノ)卒、グロービス経営大学院卒。
よくこの経歴について「なぜ?」と問われますが、良くも悪くもやるからには中途半端にできない性格で、ピアノを始めれば音大に行き、より広い世界を知りたいと会社に入ればビジネススクールに行き…と、思うままに進んできた結果です。2013年に入社して以来新規事業に携わらせていただき、産休育休を挟んで復帰したばかり。また始まったチャレンジングな日々にワクワクしています。
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